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2024.05.15

大阪城西の丸・乾櫓 9年ぶりに公開される

大阪城最古の櫓の一つ、乾櫓が9年ぶりに公開され、待ちかねた城ファンをはじめ多くの来訪者でにぎわっている。乾櫓は西の丸にあり、大阪城の北西に位置している。乾櫓の名前は方角にちなんだものである。日本では昔、方角を干支で表し、北西は乾(戌・亥)にあたる。   

この乾櫓は、L字形の2階建て建物であり珍しいものである。L字形のため、広角度の視野をもち、城に接近する敵を見つけるには有効であった。

江戸時代初期、三代将軍の徳川家光が訪れた際、大坂町民に地代を無料にするという約束のしるしとして、乾櫓の窓から采配を振ったというエピソードがある。今回の公開にあたり、櫓内に采配が置かれている。近年、櫓には多くの外国人が来られるが、陣羽織を着て采配を振るなど、大いに楽しんでいただいている。乾櫓は4月末から5月中旬までの23日間公開されている。